皆さまこんにちは、小金井つるかめクリニック 泌尿器科医師の夏山隆夫と申します。
初めてブログを執筆致しますので簡単に自己紹介致します。2012年に山形大学医学部を卒業後、フリーランスとして医局には属さず手術手技を研鑽して参りました。現在、三鷹にあります東京国際大堀病院の腎尿管結石センター長として、結石治療を専門に行いつつ施設見学認定医の資格を持ち、ロボット手術も数多くこなしております。
当院では毎週火曜日・金曜日の午後、第1・第3土曜日の午後の泌尿器科外来を担当しております。お困りのことがあればご相談下さい。
暑い季節になりました。この時期になると、尿路結石の患者様が増えてまいります。
主な原因は暑さによる脱水で、尿が濃縮され結石ができてしまうようです。
皆様も水分摂取は積極的に行ってください。
尿路結石と言っても場所によって異なります。上の図をご参照ください。
腎結石
まず痛みは出ませんが、血尿が出ることがあります。
痛みがない場合でも10mm以上になった場合には腎臓の機能が低下する恐れがあるため破砕の治療をお勧めいたします。
尿管結石
腎結石が尿管に降りてくると強烈な痛みが出現します。
7mmまでは自然排石が期待できますが、それ以上の石はまず自然に出ませんので破砕の治療をお勧めいたします。
7mm以下の石の場合も、排石促進薬で排石を促すこともできますのでご相談ください。
膀胱結石
主に前立腺肥大症や寝たきりの患者様に多い結石です。
膀胱の石が尿道に嵌頓(はまりこむ)すると、排尿ができなくなるため緊急手術を行う場合もあります。
健康診断で結石を指摘されたり、腰痛・血尿がある方は受診をご検討ください。
結石の検査にはCT検査をお勧めいたします。
大学病院や総合病院ではCT検査は待機的検査(後日の検査)となることが多いですが、当院では受診当日に検査が可能です。
また、CT検査は被曝量を心配される患者様も多いかと思います。
しかし、結石の有無の評価だけであれば被曝量を抑えたCT(低線量CT)でも十分診察は可能です。
その他の疾患の否定のため、初回のCT検査は通常のCTをお勧めしておりますが、2回目以降のCTは低線量で行うことも可能です。
まずはお気軽にご相談ください。